無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「なに乗りてぇの？」


繋いだ手をブラブラさせて、

私に問いかける。


「んー、と、、あれ！！」


メリーゴーランドを指した私の指を、

わざと、ジェットコースターの方に向けた。


「えー？ひなちゃんあれ乗りたいの～？ちょー意外ぃ～。」

めっちゃくちゃ棒読みだし、

てか、悪魔のしっぽ出てるし。


「…私が、ああいう絶叫系、嫌いなの、知ってるくせに…。」

ぼそって呟くと、


君はそれに気づいて、


「ばーか、俺が居るから大丈夫。」

なんて、口角を上げて、


妖艶に笑う。

…その顔に弱いのも、知ってるくせに。

軽く、和に引きずられながら、

エントランスへと、足を運んだ。


ってか、運ばされた。><