
ねぇ、俺らにどうされたい?
第3章 NK×雷
窓を見る。
「はぁ、、、」
もう一度見る。
が…外の景色に変わりはない。
「はぁ、、、雨か…」
「そんな何回も見ても景色は変わりませんが(笑)」
「あれ、和、どしたの?」
「早く終わったんで、迎えに来ました。」
そういった、君は、空いてる誰かの席に勝手に座って、
メロンパンの袋を開けた。
「雨…止まないかな。」
「見てあげる。」
と、メロンパンをくわえたまま、スマホを取り出した。
「あ…ダメだ。雨、夜まで続くって。」
「…。」
「しかも、咲(サキ)にもっと嫌な情報。」
「聞きたくないんですが…。」
「雷警報発令中(笑)」
あーーーーー。
やば。
てか、今日、お母さんいないし。
終わった、私の人生終わったよ。
さよなら、
…。
「ウチ、来る?」
何事もなく言う君。
「行く。」
「即答だな。(笑)」
君は、最後の大きすぎる一口を口に押し込んで、
「行こっか。」
と、モグモグしながら、手をひいた。
