残業・メモ子
第18章 母親
私は…不感症の理由が…わかっている…
昔の経験の…トラウマ…
それに限る―――――…
私の部屋には…テレビがない…
今はどうか知らないが…テレビをつけると母が笑っていた…
母は…当日…
“美人料理研究家”として良くテレビに出ていた…
母の作る料理を特集したり、情報番組のコーナーを担当したり…
何かの…審査員になったり…バラエティーに出たり…
と……売れっ子芸人のよいに…連日テレビに出ていた…
父は…そんな母を…テレビで見るのが…好きではなかった…
我が家は…テレビを点ける習慣がなくなった…
母は…料理教室も手がけていた…
忙しい人だった…
だから…毎晩遅かった…
帰ってこない日が続いた――――…