残業・メモ子
第26章 営業部×会計課
『伊藤さんが、自慢げに…話してたのを聞いたのよ』
高橋の顔は…すでに…青ざめを通り越して…
白くなっていた――――…
「…………。」
『言い訳すら…ないって事ね…』
畠山の冷めた目を…チラッと見るのが限界の高橋…
「…ゴメン…」
高橋は――――――認めた…
彼氏の不貞…
『……馬鹿な…男…』
畠山は――――――――…
涙を…グッと…堪えて…
高橋に…背を向けた…
『……伊藤さんと…お幸せに』
「!穂波!!!」
高橋は、ハッと顔を上げて畠山の名前を叫ぶ……
畠山は、その声に反応せず……
高橋の前から消えた…
『…クッソ――――――』
備品庫の扉に…
力無くもたれ掛かる音が…
二人の恋愛が終わったことを…物語っていた……
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