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『…藤原さんって…ご存知ですか？』



私は、伊藤の合コン相手の…藤原さんをあまり知らなかった…


メモ対象者にならない社員は…あまり知らないのだ…



「あ〜、システム管理部の藤原？知ってますよ。同期ですから」




システム管理部…か…



『…はぁ…どうも』




「え！？それだけですか？」




何か、楽しい会話になるものと期待していたのか…大島さんは、アレレ〜…みたいな顔をしていた…



『…はい……じゃぁ…
合コン…頑張ってください。』




「へ？何で、知ってるんすか？」




時計を見ると…昼休みが過ぎようとしていた…



私は、お茶とサンドイッチを袋に入れると、大島さんに一礼して…非常階段を出た





「……はぁ？」




そんな…マヌケな声が…聞こえたが




そのまま放置して、業務に戻った―――――――…




大島さんが…影男だったら…


ギャップがありすぎて…



笑ってしまう―――――…