残業・メモ子
第31章 迂回
ドキッとした…
『…まさか…見られてたの…知ってたんですか…?』
藤原は、クククっと笑って…こちらを見つめる…
「…予想はしてた…かな」
『じゅあ…あれって…わざと?』
「…面白くなかった?」
『なっ!//////』
この!男!!!
藤原は立ち上がって…空の缶コーヒーをごみ箱に捨てた…
「これで…お互いの秘密を握った仲って事で…
許してよ―――……」
藤原…綺麗な顔のくせに…性格が…悪い!
『…バーチャル彼女は…ウソ…なんですか?』
「……ど〜だろう…
嫌いじゃ…ないけどね…」
『ん!!!////』
この…男――――――!
『性格悪いって…言われませんか?』
少し、厭味をいってみた…
「……顔が…綺麗だと…心が歪むよね…
――――君もそうでしょ?」
藤原は、クククと笑うと…私のメガネを外した…
『……やっ…!』
「…やっぱり…美人…
なんで…隠すの―――?」
『……藤原さんには…関係ない…』
「…ね…俺の事、言えないじゃん…」