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残業・メモ子

第31章 迂回


『……なっ…』



私は、藤原からメガネを奪い…睨む…




「……だから、睨むなよ…」



藤原は、ポイッとメモ帳を私に投げてよこした…




「……メモ子さん…もう少し、あいつを助けてやってくれないか…

こんな…性格悪い俺にも…ちゃんと向き合ってくれる…いい奴だからさ……」





優しい…表情と…瞳に…



グッと…引き込まれる…







『…ホントは…いい人なんですか?
解んない人ですね――――…』





「……メモ子さんも…いい人でしょ?ホントは…」






藤原は、
またクククっと…笑った……




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