残業・メモ子
第41章 朝声
昨日…私は……
大島の腕の中で大泣きをして……
なだめられながら…アパートまで送ってもらった…
ふと…私も、大島に…伝えようと…決心したのか…
部屋に…案内した…
そして、お茶を出し…
母の事…父の事……
不感症の原因を――――…
大島に……伝えた……
大島は…黙って聞いていてくれた…
私は……誰にも言えなかった…
自分の中の黒い固まりを…吐き出した―――――…
吐き出し……
スッキリしたのか……
緊張が解けたのか…
寝てしまった――――…
らしい……
『…で…なんで…いるの?』
「うわ……酷いな…」
私は…大島が…帰らなかったのが不思議で聞いただけなのだが…
「……芽依子さんが…睡魔に…襲われたとき…“そばに…いて”って言ったの…覚えてないっすか?」
あ…朝は…チャラ大島だ…
『////え……言ったの?』
自分の台詞にドキマギしてしまった!!!
「……その後…うなされてたから…
昨日…俺にしゃべった事で…嫌な事…夢に出てきたんじゃないかって…
責任感じちゃって……帰れなかった」
『あっ/////うそ…ごめんなさい////
………ありがとう………』