残業・メモ子
第47章 静息
「ぷっは!
あ〜!すげぇの見た!!!」
大島は、非常階段に誰も居ない事を確認すると、口から手を離し興奮気味に話し出した!
「芽依子さん…この状態で…メモってたのかよ…ある意味尊敬する」
大島は、緊張していた体から力を抜いてヘロヘロな体制で私を見た…
『////…何も…感じないから…いたって私は冷静に見れるのよ……』
ふ〜んっと…私の隣で体制を整えた大島は、食べかけの昼食のパンを見つめた…
「あれ…見た後は…流石に食欲でないな…」
『…興奮してですか?』
私は、ちょっと意地悪めいた事を大島に言ってみた…
「ん〜…芽依子さんは?
俺と一緒に…見てて…興奮しなかった?」
ん!!!逆に……打ち返された…
興奮……興奮…?ソワソワ…した…のは…興奮?とは…違うの…かな…
『…///…わかりません』
すると……
大島の顔が……目の前に…現れて……
微笑む―――――――…