テキストサイズ

残業・メモ子

第53章 男達






「……知って…たのか?」



石割の声は小さかったが……


…聞こえた――――――…




「…何を?

石割…何を言ってんだ…?」




大島がもう一度…聞こうと、石割に近づく…




「大島さんも!藤原も!!!

芽依子さんの……
あの…メモ帳の事!知っていたんだろ?

なっ……何で!!!あんな事…平気でしてんだよ…あの人!!!!!!」



「…石割…見たのか…?」



大島は…石割の発言に……


少し…焦る顔をした…





「……おかしい…

おかしいって―――――!!!


人のセックス覗いて!!!



盗聴や盗撮と一緒じゃないかっ!


芽依子…さんが…あんな…
あんな事―――――…するなんて…!!!




知りたくなかった!!!!!!」









石割の…芽依子へのイメージが……崩れて…




やり場のない動揺を…俺達にぶつけているのだろ―――……







しかし…芽依子を――――――…


そんな風に言う…石割が…許せなかった!!!






「…石割…お前!!!」




俺は…更に石割を睨み!


詰め寄っ―――――「…芽依子は?」




俺が詰め寄る前に!


大島が!石割の襟首を掴みあげた!!!



ストーリーメニュー

TOPTOPへ