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残業・メモ子

第53章 男達

石割は……ただだまって……



涙を…流していた―――…






「…あいつが…安らげる…唯一の場所――――――…


あいつが…安心して……食事が出来た場所……



石割……お前の優しさが…あった場所だ…



騙してた訳じゃない…




こうなる事が…芽依子は…解っていたんだ…


だから…言えなかった……







でも……苦しくなったんだ…




お前の優しさは……理想の芽依子に向けられていたんだから…」



大島は、髪をかき上げると、渋い顔をして…大きくため息をついた……



「……芽依子は……


また……食べなくなる……

俺は…それが怖い―――…」




俺は…タバコを消すと……


俯く…石割を見た――――…










「…石割……お前…

嫌いに…なれないから…


―――…涙がでるのか?」


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