残業・メモ子
第61章 明女
『…伊藤さんって…ホントは地味顔なの?え?化学の力?その…顔…?』
伊藤は、大きい目で私を睨む!!!
『芽依子?この顔は、天然です!!!
両親は地味顔でも…婆ちゃん、祖父ちゃんがイケメンだったの!!!
隔世遺伝だっつーの!
一時期…親子関係を疑ったけど…ホントの両親だったし…』
『……冗談よ』
あたふたした伊藤が…可愛く見えた…
この子も…かわいいってのが…コンプレックスだったのだろう…
『マジ顔で言わないでよ!
笑える話も、笑えなくなる』
伊藤は、プリプリして呼び出しボタンを押した!