残業・メモ子
第64章 熱唇
床に……横になり…
時間だけが……過ぎて行った…
藤原の…出て行った玄関を見つめて…
唇の熱を……指で確かめた…
『………あつい……』
あつい唇は……
まだ、藤原の唇を覚えている―――――…
……嫌じゃなかった
藤原の唇……
綺麗な唇……
あんな感覚……大島は…教えてくれなかった…
私は……酔っているんだ…
だから…こんなにも……
まだ……キスがしたくて……
たまらないんだ――――…
このまま……この感覚の
夢を――――――――…
見そう…
私は……ゆっくり…
眠る事にした――――――…