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残業・メモ子

第6章 営業部×受付

ブーブー…ブーブー…


「…?」
「…!」



マナーモードの鈍い音が…静かな非常口付近に聞こえる…



「……莉子ちゃん…ごめん…電話!」



篠田は…「え〜っ」と…腰をスリスリするのをやめた!




ぴっ…



大島は携帯に出ると…篠田の腰を触りながら…チュッとキスをした…



「はい、大島です…

え…今から…ですか?

はぁ〜わかりました…行きます!はい…はーい…」




大島は画面を見つめ…


「莉子ちゃん!ごめ〜ん!
この埋め合わせはいつか!
先輩から呼び出しだ!!!」



「えっ…ええ〜!」



電話は、会社の先輩かららしく…仕事の打ち合わせなのか…飲みなのか…


誘われたから…と、パッと篠田から体を放す……



大島は…「じゃぁ、また明日ね〜」と…軽く挨拶をして…


その場を離れた…



篠田は…肩透かしを年下君から喰らったのだった……


篠田の唇に…熱い余韻を残し―――――…



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私は…


物影に潜み――――――…
メモをとる……




私は…

しょうがないなぁ〜っと…

唇を触り余韻に浸る篠田さんの様子を見届けてから……退社した…


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