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残業・メモ子

第68章 胸騒



「…飲みに行こうぜ?」





「………ああ…」




俺は、デスクを片付け……

鞄を掴んだ…







「芽依子……母親と…ガチらしいな…」


俺は、大島に…伝えた…



「あ〜……見たいだな…」







クソ…やっぱり知ってるか…


俺は…そんな些細な事にでも…嫉妬してしまう…


弱すぎ……ヘタレすぎ…



それほど…芽依子が―――…





好きだったのか――――…





下に降るエレベーターの中……



チクチク刺さる胃痛が……

自分を惨めにした――――…









「で…何で…藤原は、最近…芽依子を避けるわけ?」






「っ!!!………はぁ?…
――――――何で………」


「キス……したんだって?」




「っ…………」



なっ……何で…知ってんだよ…



隠し事なしの……ラブラブカップルかよ……




「…酔った勢いでだ!
……めっちゃ…拒否られた!
お前のキスと“違う”って…泣かれた…

満足かよ!!!大島さんのキスがいいって事だろ?」



俺は、なぜか…イライラした…



完全に…八つ当たりだ…




俺の―――――馬鹿野郎…




「…は?……芽依子は―――――…チーン!




エレベーターが下に着き―――――――――――――――扉が開いた…







「…!」

「!!!え?」




扉が開き……目の前に立っていたのは―――――…





「あら…こんにちは…」




芽依子の母―――――…





新道 理香子――――――…




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