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残業・メモ子

第70章 焦心

『そ…そんな……』


新道は…口元を抑え…震えた…


「なんだか…新道さんを崇拝していた感は…ありましたから…」



『そうね………

怖いくらい…私を……求めてきたから…彼…

筧が…芽依子を探し出して……企業コラボを提案してきたのよ―――――…

私の気を引くため…芽依子を探したのだとばっかり―――…』



筧が…何をしようとしているか…不明だったが…


俺は…嫌な予感しかしなかった…




芽依子…芽依子…芽依子…



「つかぬ事を聞きますが…
筧さんは…新道さんの恋人…では?」




大島が…新道に申し訳なさそうに聞いてきた…



『……いいえ……違うわ…


でも……体の関係は…一度だけ…』





大島は……そうですか…と……前を向いた…




ホテルが見えてきた!!!


俺は身を乗り出し…運転手を急がせた!!!




ホテルに着くや!!!




俺はタクシーを飛び降りた!!!





「藤原!!!510号室だ!!!」




大島の声が…後ろからした!!!



俺は振り向かず…ホテルへ走り出していた!!!




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