残業・メモ子
第13章 拒絶
レジを済ませ
ファミレスを出るさい…
気が引けのか…レジ横に設置された、盲導犬支援募金の中に、ポテトの料金を入れた…
「ありがとうございました〜」
女性店員の声を聞きながら店を後にした―――――…
外はやっぱり寒かったが…
アルコールでほてった体には…調度よかった―――…
「あの―――――…」
振り向くと―――…
仕事終わりか…ファミレスの制服ではない石割が立っていた―――――…
『……は…い…?』
私を待っていたのか―――…
いや……
それは―――――…自惚れだ…
私は……石割を見つめる…
『…あ…っ…ポテト…ご馳走さまでした……』
「あっ…いや…勝手な事…してすみません。
あの――――…何か有りましたか?
泣いてたから――――…」
は――――――――――…
見られた…