
俺の幼馴染
第4章 液晶画面越しの関係
昼休みとなった教室はわいわいと雑談の声でいっぱいになる。
だから俺はいつも屋上で過ごしているのだ。
少し前までは、友達と過ごしていた当たり障りの無い昼休み。
今は俺が1番楽しみにしている時間でもある。
その理由は…。
携帯のバイブレーションが鳴るから。
それを鳴らすのは、“瑠夏”だ。
いつも昼休みに一通だけ届くメール。
『今日の昼ご飯はサンドイッチ!いただきまーす。』
主な内容は昼ご飯のメニューと添付されたその写真だ。
俺はいつもそのメールを見て返信をする。
『俺はメロンパン!』
写メを撮って、添付して送る。
細やかな幸せが味わえる。
そこで今日の楽しみは終わり。
…だと思ったら。
「かーなたー!」
後ろからガバッと羽交い締めにされる。
この声は…。
「か、薫…!苦しい、ギブギブ‼」
トントンと腕を叩くと、その腕はすっと離れていった。
きちんと向き直すと、そこにはサンドイッチを持った薫の姿があった。
誰かさんと昼飯被ってるな。
そんなことを思いながら、疑問をぶつける。
「珍しいな、俺のとこ来るなんて。他の友達は?」
「彼方に会いたかったから来た、それだけ。メロンパン食ってんの?」
ころっと話題を変えられて、さりげなくその話題には触れるなオーラを出される。
何かあったのかな?
「そうだけど…どうした?」
俺のメロンパンをじっと見詰める薫。
「…一口頂戴。」
そう言ったか言わなかったかくらいのタイミングで、薫が俺が手に持つメロンパンにかぶりつく。
「一口大きいわ馬鹿!」
俺も負けじと薫のサンドイッチにかぶりつく。
「彼方のメロンパンうまい。」
「ふんっ。」
お互いにもぐもぐと口を動かしながら、屋上特有の冷たい風を受ける。
「寒っ…。いつもこんなとこで食ってんの?教室行こうぜ?」
「行きたいけど、友達が…。」
ちらっと横目で友達を見る。
すると、薫が友達の田中に話し掛けた。
だから俺はいつも屋上で過ごしているのだ。
少し前までは、友達と過ごしていた当たり障りの無い昼休み。
今は俺が1番楽しみにしている時間でもある。
その理由は…。
携帯のバイブレーションが鳴るから。
それを鳴らすのは、“瑠夏”だ。
いつも昼休みに一通だけ届くメール。
『今日の昼ご飯はサンドイッチ!いただきまーす。』
主な内容は昼ご飯のメニューと添付されたその写真だ。
俺はいつもそのメールを見て返信をする。
『俺はメロンパン!』
写メを撮って、添付して送る。
細やかな幸せが味わえる。
そこで今日の楽しみは終わり。
…だと思ったら。
「かーなたー!」
後ろからガバッと羽交い締めにされる。
この声は…。
「か、薫…!苦しい、ギブギブ‼」
トントンと腕を叩くと、その腕はすっと離れていった。
きちんと向き直すと、そこにはサンドイッチを持った薫の姿があった。
誰かさんと昼飯被ってるな。
そんなことを思いながら、疑問をぶつける。
「珍しいな、俺のとこ来るなんて。他の友達は?」
「彼方に会いたかったから来た、それだけ。メロンパン食ってんの?」
ころっと話題を変えられて、さりげなくその話題には触れるなオーラを出される。
何かあったのかな?
「そうだけど…どうした?」
俺のメロンパンをじっと見詰める薫。
「…一口頂戴。」
そう言ったか言わなかったかくらいのタイミングで、薫が俺が手に持つメロンパンにかぶりつく。
「一口大きいわ馬鹿!」
俺も負けじと薫のサンドイッチにかぶりつく。
「彼方のメロンパンうまい。」
「ふんっ。」
お互いにもぐもぐと口を動かしながら、屋上特有の冷たい風を受ける。
「寒っ…。いつもこんなとこで食ってんの?教室行こうぜ?」
「行きたいけど、友達が…。」
ちらっと横目で友達を見る。
すると、薫が友達の田中に話し掛けた。
