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近くて甘い

第4章 ファミレスと意地悪王子

そして先程見た真希の制服姿を要は思い出していた。


確かに、
毎日あの姿で他の男と過ごしているなんて、気が気じゃない気持ちは分からなくもない。


少々考えすぎな気もするが…


怯えながら真希を庇った浩平の姿が頭に浮かんだ。



彼の存在を社長が知ったらどうなることやら…



「ふっ…」


「何ですか、関根さんは随分機嫌が良さそうですね。」



酒田が社長室から離れて要を見た。



「ここの社運を握っているのは社長でも俺でもないな。」



ハハハと笑った要を見ながら、

もしかして僕!?
などと酒田は勝手に自惚れて、照れる。

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