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近くて甘い

第5章 愛猫家になろうっ!

「すっごく…幸せでした…」


とびきりの笑顔を見せた愛花ちゃんに、聞いてた私が嬉しくて、胸がキュンとした。


「私も…」


久しぶりの学校…


放課後は友達とファミレスまで行けて、


やっと17歳の時間を取り戻した感じがした。


そしてそれは、初めてだった愛花ちゃんは尚更だと思う。


「梨子さん、お化粧してましたね…」


私は真希様で梨子は梨子さんなのね…


どうでもいい嫉妬をしてしまうけど、やっぱり呼び捨てや梨子“ちゃん”とは言わないところが何だか愛花ちゃんらしくて笑ってしまった。


「愛花ちゃんも明日すれば?ほら、この前買ったグロスすればいいじゃん!」


コスメを買いに一緒に行くのは、今や私たちの楽しみだ。

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