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ああ…


もうダメ…


恥ずかしすぎるのに何も考えられない…。




ぼんやりとしながら、加奈子は、はぁっと深い溜め息をついた要のことを、見つめた。


すると、要は、腰を折るようにして加奈子の上に覆い被さり、優しく加奈子を抱きすくめた。




「………やっぱり…少し無理をさせたかもしれない…」



「……そんな事…ないです…

副社長と…


こうなれてる事が幸せで…私…っ」



顔を上げた要は、胸がいっぱいになって言葉をつまらせる加奈子を愛しげに見つめた。




「……煽ってばかりいないで…少しくらい…僕が君を大事にしたいと思う気持ちに協力してくれてもいいんじゃないかな…」



「んっ……」





再び重なった唇。



吐息まじりにその互いの温度を交わすと、二人は濡れたような艶めいた瞳で見つめ合った。




これからどうなるのか…



それは言葉を交わさずとも分かることだ。




要が、少し焦らすようにゆっくりと加奈子の下着とストッキングを脱がせると、加奈子も照れたようにして、要のベルトに手をやっていた。