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近くて甘い

第5章 愛猫家になろうっ!

愛花ちゃんは少し泣きそうな顔になりながら、
諦めたような吐息を洩らして私と同じように折り畳み傘を猫の段ボールの上に被せた。


「ありがとう、愛花ちゃん…」


「もうっ!知りませんよっ!」


うっ…


そんな……

でもでもでもっ…
あんなに広いおうちなんだから、頑張ればバレないんじゃないかな…?


そんなことを考えながら、意外に重い段ボールを愛花ちゃんと二人で一生懸命持って、屋敷に運んだ。

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