近くて甘い
第58章 社長夫人のお受験
━━━━━━━━…
光瑠は素直に自分の胸に飛び込んできた真希をぎゅうっと強く抱き締めた。
「………大丈夫だ」
「はい…」
本当はそう言いながら、心配で仕方がない。
「俺が教えたのに、落ちる訳がない…」
フフフと笑いながら、顔を上げた真希が満面の笑みで返事をする。
まだ青白い顔…
これが終わったらしっかりと休ませてあげなくては…。
そんなことを思いながら、その頰に触れる。
玄関の寒さで少しだけひんやりとした真希の頰をあたためる。
「本当に、送迎はいいのか…?」
「はい、会場までは一人になって、心を落ち着けたいですし、電車の中で最後の見直しもしたいので…」
「そうか…」
「………そんなに心配しないでください…」
見透かされたようにそう言われて、光瑠は、片眉を上げた。
「……心配なんかしていない…。お前ならやるだろう…」
「精一杯頑張ります。
光瑠さんの役に立つため…
光瑠さんを愛してるから選んだ道ですから…」
「………」
あまりにストレートに言葉をかけられた光瑠はもろに顔を紅くすると、自身の顔のゆるみを誤摩化すように、真希の唇に自身の唇を重ねた。
光瑠は素直に自分の胸に飛び込んできた真希をぎゅうっと強く抱き締めた。
「………大丈夫だ」
「はい…」
本当はそう言いながら、心配で仕方がない。
「俺が教えたのに、落ちる訳がない…」
フフフと笑いながら、顔を上げた真希が満面の笑みで返事をする。
まだ青白い顔…
これが終わったらしっかりと休ませてあげなくては…。
そんなことを思いながら、その頰に触れる。
玄関の寒さで少しだけひんやりとした真希の頰をあたためる。
「本当に、送迎はいいのか…?」
「はい、会場までは一人になって、心を落ち着けたいですし、電車の中で最後の見直しもしたいので…」
「そうか…」
「………そんなに心配しないでください…」
見透かされたようにそう言われて、光瑠は、片眉を上げた。
「……心配なんかしていない…。お前ならやるだろう…」
「精一杯頑張ります。
光瑠さんの役に立つため…
光瑠さんを愛してるから選んだ道ですから…」
「………」
あまりにストレートに言葉をかけられた光瑠はもろに顔を紅くすると、自身の顔のゆるみを誤摩化すように、真希の唇に自身の唇を重ねた。