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要は、光瑠がその事をまだ根に持っていることを分かっている。


結局真希が傍にいるのだから、いいじゃないかと
嫉妬と意地悪な心が働くせいで口が開く。


「真希さんと出会った時、雨が降っていたし…
僕はいい思い出ばっかりです。」


挑発するように返した要の言葉に光瑠は軽く目を見開いたあと、黙って歩くスピードを早めた。


真希のことになると張り合う二人。


だが根本はお互い尊敬し合い、信頼している。


だから今も一緒に酒を飲むために有川邸へと歩いているのだから、光瑠と要は中々おもしろい関係である。