近くて甘い
第59章 運命の悪戯
━━━━━━━…
どんな反応をするだろう…
それが不安で、ドキドキと心臓が鳴っている。
「光瑠さん…
進学したいと言っておきながら、何だか、言っていることがめちゃくちゃかもしれませんが…
産んでも…産んでもいいですか…?」
不安げに光瑠さんの事を見つめていると、光瑠さんはぐるぐると目を回して、その場に崩れるようにして膝をついた。
「ひっ、光瑠さんっ!?!?」
「っ…大丈夫だ…ちょっと、訳が分からなくなっただけだ…」
全然大丈夫そうに見えないけど…
ベッドの脇に肘を付きながら、光瑠さんは頭を抱えていた。
「まっ、真希…
悪いがもう少し分かりやすく言ってくれないか…っ」
「え…?」
「命が芽生えたというのはっ…そのつまりっ…」
ゆらゆらと揺れた瞳を向けられて、キュンと胸が詰まった。
「……私と…光瑠さんの子どもが…、ここに、いるって…ことです…」
そう言いながら、私は、自身のお腹を触った。
「子どもが……」
また思考停止に陥っている光瑠さんが何だかおもしろくて、私は思わずフフっと笑った。
どんな反応をするだろう…
それが不安で、ドキドキと心臓が鳴っている。
「光瑠さん…
進学したいと言っておきながら、何だか、言っていることがめちゃくちゃかもしれませんが…
産んでも…産んでもいいですか…?」
不安げに光瑠さんの事を見つめていると、光瑠さんはぐるぐると目を回して、その場に崩れるようにして膝をついた。
「ひっ、光瑠さんっ!?!?」
「っ…大丈夫だ…ちょっと、訳が分からなくなっただけだ…」
全然大丈夫そうに見えないけど…
ベッドの脇に肘を付きながら、光瑠さんは頭を抱えていた。
「まっ、真希…
悪いがもう少し分かりやすく言ってくれないか…っ」
「え…?」
「命が芽生えたというのはっ…そのつまりっ…」
ゆらゆらと揺れた瞳を向けられて、キュンと胸が詰まった。
「……私と…光瑠さんの子どもが…、ここに、いるって…ことです…」
そう言いながら、私は、自身のお腹を触った。
「子どもが……」
また思考停止に陥っている光瑠さんが何だかおもしろくて、私は思わずフフっと笑った。