近くて甘い
第59章 運命の悪戯
2人でクスクスと笑っていると、ノックの音がして、ドアが開いた。
「………あ…」
要さん…そして酒田さん…
ふぅ、と息を吐いた酒田さんは私の元に近付いて微笑んだ。
「……ご無事でなにより…というより、おめでとうございます」
「ご、ご心配掛けて本当にすみません…っ。そしてありがとうございますっ…」
何だか恥ずかしくなった私はベッドに座りながら深々と頭を下げた。
そして、ゆっくりと顔を上げると、要さんが私の手をギュッと握って真剣な眼差しを向けていた。
「……まさか妊娠なさってるとは思いませんでした…」
「っ…はい…私もです」
「本当に…おめでとうございます…。
自分のことのように嬉しいです」
無理している笑顔ではない、そんな純粋な笑顔を向けられて思わず目頭が熱くなった。
要さんとは色々あって、たくさん迷惑を掛けたけど、今こうやって心からおめでとうと言ってもらえることに、言いようのない喜びを感じた。
「────ただ…」
ん?
声音を変えた要さんは私の手を離すと振り返って光瑠さんの方を見つめた。
「……本当にっ…あなたという人はっ…」
「な、なんだ…っ」
え!?
なんで、要さん怒ってるのっ…!?
「………あ…」
要さん…そして酒田さん…
ふぅ、と息を吐いた酒田さんは私の元に近付いて微笑んだ。
「……ご無事でなにより…というより、おめでとうございます」
「ご、ご心配掛けて本当にすみません…っ。そしてありがとうございますっ…」
何だか恥ずかしくなった私はベッドに座りながら深々と頭を下げた。
そして、ゆっくりと顔を上げると、要さんが私の手をギュッと握って真剣な眼差しを向けていた。
「……まさか妊娠なさってるとは思いませんでした…」
「っ…はい…私もです」
「本当に…おめでとうございます…。
自分のことのように嬉しいです」
無理している笑顔ではない、そんな純粋な笑顔を向けられて思わず目頭が熱くなった。
要さんとは色々あって、たくさん迷惑を掛けたけど、今こうやって心からおめでとうと言ってもらえることに、言いようのない喜びを感じた。
「────ただ…」
ん?
声音を変えた要さんは私の手を離すと振り返って光瑠さんの方を見つめた。
「……本当にっ…あなたという人はっ…」
「な、なんだ…っ」
え!?
なんで、要さん怒ってるのっ…!?