テキストサイズ

近くて甘い

第5章 愛猫家になろうっ!

「っ…!!真希っ!!!」



見えなくなった真希に向かってそう叫ぶと腕にいた猫が毛を逆立てて光瑠に唸った。



「うっ……」



何故この俺がこんな目にあっているっ…!?!?



猫は要の腕の中にいたときとは全く違う目付きで光瑠を睨むと、ピョンっとジャンプして光瑠の腕から逃げていった。



「あっ…!おいっ!」



逃げていく猫に光瑠が声をかけるが猫はお構いなしで軽やかに廊下に去っていった。



「光瑠様、」


「なんだっ…!」



古畑の問いに慌てて返事をした。



「捕まえなければ、真希様に怒られてしまいますよ。」


「あぁ!? 俺があいつに怒られることなど───」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ