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うそっ──…！！


私は目を輝かせて光瑠さんを見た。


そう言えば…
冷静に考えてみて、光瑠さんはこの由緒正しい有川家の跡継ぎとして産まれたわけだし、英才教育で育ったに決まってる。


しかも、今だってあの大企業の社長を務めてるんだから…


頭が良いのなんて当たり前だ。


怒鳴ってばかりで我が儘な人だという印象が、強すぎて気付かなかった…。



「あぁ…だが…」



突然顔を歪ました光瑠さんを首を傾げて見上げる。



「語学は…あれだけはダメだ。」



え…



「えっ、英語もっ!?」


「あぁ…」



なんで！？



「社長なのに…英語出来ないんですか！？」



私の言葉を聞いて光瑠さんは顔を歪ます。



「英語だのフランス語だの…散々やらされたが語学だけは一向に出来るようにならなかった。
まぁ、通訳がいるから困らん。」