テキストサイズ

近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

エントランスまで見送ろうと、光瑠はかなり不機嫌な様子でわっきゃと騒ぐ真希と愛花の後ろを歩いていた。



腹が立つ…



なおも視線の先は真希のスカートの裾にある。

自分の前でならともかく、この姿を他の男の前で見せるのかと思うと、ふつふつと嫉妬の念が沸き立つ。


だが…


やはり、


卒業を約束したのは自分自身なのだ。



それが真希の望んでいたことだということも、よく分かっている。


分かっている…


分かっている…





分かっているがっ…











腹が立つっ!!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ