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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

「おねーちゃーん!」


エントランスに着くと、
ランドセルを背負った隼人が人一倍大きな声で真希を呼んだ。


周りで、見送ろうとするメイドたちが、真希と光瑠におはようございますとあいさつをしている。


「おはようー!」


真希も元気に隼人に言葉を返すと、隼人は片手を腰に当てて、もう一方の手で三本指をたてた。



「僕、今日から三年生っ!!」


得意気な隼人に周りの皆が優しく微笑んだ。



「すごいねっ!もうお兄ちゃんじゃん!」


真希がそう言って隼人の頭を撫でると隼人は真希を見上げてニコニコっと嬉しそうに笑った。

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