近くて甘い
第8章 ふぉーりんらぶっ!
「おや…?確か君は…田部さん??」
フワリと爽やかな香りが鼻を掠める。
靡いた黒髪からはサラサラと音が聞こえてきそうだ。
「うそっ…!!」
加奈子は思わず口に手を当てて叫んだ。
また会えた…!!!!
先日出会ったリアル王子は、加奈子のことを優しい眼差しで見つめると、突然目を見開いて加奈子に顔を近付けた。
「田部さん、血が…っ!!!」
焦る王子とは裏腹に、突然の至近距離に加奈子は目を回す。
「あわぁうやっ…」
これはケチャップだと伝えたいのだが上手くしゃべれないどころか、王子の色気にやられて腰が抜けそうだ。
フワリと爽やかな香りが鼻を掠める。
靡いた黒髪からはサラサラと音が聞こえてきそうだ。
「うそっ…!!」
加奈子は思わず口に手を当てて叫んだ。
また会えた…!!!!
先日出会ったリアル王子は、加奈子のことを優しい眼差しで見つめると、突然目を見開いて加奈子に顔を近付けた。
「田部さん、血が…っ!!!」
焦る王子とは裏腹に、突然の至近距離に加奈子は目を回す。
「あわぁうやっ…」
これはケチャップだと伝えたいのだが上手くしゃべれないどころか、王子の色気にやられて腰が抜けそうだ。