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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

ジッ──


ファスナーを閉める音が軽快に部屋に響く。


そして私は小さくガッツポーズをした。


良かった…!入った…!



久しぶりの制服。
入らなかったらどうしようと内心ビクビクしていたが、ウエスト問題はクリアできた。



スカート何回折ってたっけ…


そんな事を思い、鏡を見ながら、膝上数センチの丈までクルクルとスカートを折る。



本当に懐かしい…


抑えられないワクワクに手が少し震える。



脇に置いたニットのベストを着ると、私はネクタイを首に掛けて首もとを見ながら、ゆっくりとネクタイを結ぼうとした。

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