近くて甘い
第1章 学校に行かせてっ!
「あわぁっ」
なにっ…!?
突然両肩に重みが掛かって少し後ろによろける。
ネクタイを結ぼうと見ていた首もとには、白くて大きな手が交差していた。
あっ…
私は顔を上げると、
起きたばかりの光瑠さんが私を後ろから抱き締めながら、私の肩に顔を埋めている姿が鏡に写っていた。
「おっ…おはようございます。」
「……ん」
光瑠さんは頭を上げず、眠そうに答える。
怒るから言わないけど、そんな光瑠さんはちょっとかわいい…
寝癖のついた無造作な茶色い髪が私の首筋をくすぐる、まったりとした時間──
なにっ…!?
突然両肩に重みが掛かって少し後ろによろける。
ネクタイを結ぼうと見ていた首もとには、白くて大きな手が交差していた。
あっ…
私は顔を上げると、
起きたばかりの光瑠さんが私を後ろから抱き締めながら、私の肩に顔を埋めている姿が鏡に写っていた。
「おっ…おはようございます。」
「……ん」
光瑠さんは頭を上げず、眠そうに答える。
怒るから言わないけど、そんな光瑠さんはちょっとかわいい…
寝癖のついた無造作な茶色い髪が私の首筋をくすぐる、まったりとした時間──