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近くて甘い

第9章 青春の風が吹く

吉岡くんならいい人だし、チャラチャラしてなくて真面目だし…



「愛花ちゃんっ」



私はギュッと愛花ちゃんの手を握った。



「はっ、はい。なんでしょうっ」


「応援するよっ!頑張ってねっ!」


「はい?何おっしゃってるんですかっ…真希さまっ」



慌てる愛花ちゃんがかわいくてかわいくて…


愛花ちゃんはいつも私のために色々してくれたから、

今度は愛花ちゃんが幸せになる番。


そのためだったら、私なんだってする!



「私も応援してるよっ!」


「梨子さんまで…っ。違いますったらぁっ…」



照れ隠しをする愛花ちゃんの声を聞きながら、私と梨子は顔を見合わせてフフフと笑った。

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