近くて甘い
第10章 プリンスはMr.…
そして、
1週間経った今もまだパニック状態なのだ。
ありえないわ。
ありえない、ありえない、ありえない…
だって…
だって──…なんだ?
加奈子が初めて要に出会ったのは、社長室だ。
副社長なら、あれだけ有川社長と親しく話していたのも納得だ。
つまり…
有り得なくない──…
彼は…王子は…副社長なのだ。
「あぁあぁあ゛ぁぁ」
頭を抱えた加奈子を周りの人間はスルーする。
もう1週間この調子となればウザいが、さすがに慣れるものだ。
私、大変な人に恋しちゃった…っ
絶望する加奈子にお茶出しを終えた香純が藍と共にルンルンで食堂に誘い出した。
「いい加減、立ち直りなさいよ。早く知れて良かったじゃない。」
相変わらず大きな口を開けて、藍がオムライスを食べる。
「ぜんっぜんよくないっ…!!」
1週間経った今もまだパニック状態なのだ。
ありえないわ。
ありえない、ありえない、ありえない…
だって…
だって──…なんだ?
加奈子が初めて要に出会ったのは、社長室だ。
副社長なら、あれだけ有川社長と親しく話していたのも納得だ。
つまり…
有り得なくない──…
彼は…王子は…副社長なのだ。
「あぁあぁあ゛ぁぁ」
頭を抱えた加奈子を周りの人間はスルーする。
もう1週間この調子となればウザいが、さすがに慣れるものだ。
私、大変な人に恋しちゃった…っ
絶望する加奈子にお茶出しを終えた香純が藍と共にルンルンで食堂に誘い出した。
「いい加減、立ち直りなさいよ。早く知れて良かったじゃない。」
相変わらず大きな口を開けて、藍がオムライスを食べる。
「ぜんっぜんよくないっ…!!」