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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

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「じゃあ、光瑠さん、いってきま…わぁっ」


あいさつをしようとしたら、光瑠さんに再び手首を掴まれて私は驚きの声を上げた。


「帰りは何時だ。」


「えっ…と夕方くらいでしょうか…」


「終わったらさっさと帰ってこい。」


「……はい。」


「あと、学校にいる間、俺の事以外は考えるな。」


「えっ?そんなことっ…!」


私がそう言葉を返すと、光瑠さんはそれはそれは不満そうな顔をしてジッと睨んできた。


も…もしかして…

光瑠さん、妬いてくれてるのかな…?

いやでも、
こんなかっこいい光瑠さんが要さん相手にならまだしも、高校生相手に…?

まさかまさか。

さすがにそれはないでしょ…


「出来るはずだ。

『光瑠、光瑠、光瑠』と念じて過ごせ。

他の男とは一切話すな。」



何それっ!?

グッと迫られて、
私はゴクリと唾を飲んだ。

やっぱり、
妬いてくれてる?

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