近くて甘い
第10章 プリンスはMr.…
お盆を持っていることを忘れていた加奈子は再びそれをひっくり返しそうになり──
「おっと」
再び要にそれを助けてもらった。
「はぁっっ、すっ、すみませんっ」
顔を上げると至近距離に精悍な顔がある。
心臓止まるっ──
「本当に君おもしろいね…」
余裕な笑みに手が震えて再びお盆が落ちそうになる。
「あっ…すみませんっ…」
「ふっ…気を付けて。」
そう言った要は何故かさらに加奈子に顔を近付け耳元で甘く囁いた。
「あと…ブラウス、クリーニングのタグが付いてるよ」
「えっ…」
驚いた加奈子に微笑んだ要はそのままその場を立ち去ろうとする。
「まぁ、それもモダンで中々で素敵だけどね…」
楽しそうにそう言って、颯爽と去っていく要。
またからかわれたっ…
恥ずかしさでうつ向いた加奈子はそのまま、お盆の上の食器をじっと眺めていた。
「おっと」
再び要にそれを助けてもらった。
「はぁっっ、すっ、すみませんっ」
顔を上げると至近距離に精悍な顔がある。
心臓止まるっ──
「本当に君おもしろいね…」
余裕な笑みに手が震えて再びお盆が落ちそうになる。
「あっ…すみませんっ…」
「ふっ…気を付けて。」
そう言った要は何故かさらに加奈子に顔を近付け耳元で甘く囁いた。
「あと…ブラウス、クリーニングのタグが付いてるよ」
「えっ…」
驚いた加奈子に微笑んだ要はそのままその場を立ち去ろうとする。
「まぁ、それもモダンで中々で素敵だけどね…」
楽しそうにそう言って、颯爽と去っていく要。
またからかわれたっ…
恥ずかしさでうつ向いた加奈子はそのまま、お盆の上の食器をじっと眺めていた。