近くて甘い
第10章 プリンスはMr.…
副社長だと知っても…
みんなが惚れると聞いたあとでも…
諦めるどころか、
どんどん好きになっていく。
手遅れだ───
ハートはとっくに、盗まれているのだから…。
そんな加奈子の脇で、藍と香純は完璧すぎる要の姿を口をあんぐりしながら見上げていた。
「うぅん…残念だなぁ…」
「はひぃっ!?」
私何かしたっ?
慌てる加奈子に要が微笑む。
「僕が副社長だと知ったときの君のおもしろい声が聞きたかったんだけどなぁ…。どう?知ったとき驚いた?」
ニヤリと笑った要に加奈子の顔が紅らむ。
「そっそりゃあっもぉっ…」
藍はそんな要をみて、少し違和感を持った。
副社長は加奈子に気があるのだろうか…
いやいやまさか…あの関根副社長が加奈子なんかに気があるわけがない…。
とすると…逆にこんな気をもたせるようなことをして、なんて女泣かせなんだろう。
「副社長、ミーティング始まります。」
「あぁ分かった。」
あぁ…
やっぱり、横顔が素敵…
「じゃあ、またね、田部さん。」
“ またね ”
そんな言葉にドギマギしながら
加奈子は急いで深々と頭を下げる。
が────
「きゃぁあああああっ」
みんなが惚れると聞いたあとでも…
諦めるどころか、
どんどん好きになっていく。
手遅れだ───
ハートはとっくに、盗まれているのだから…。
そんな加奈子の脇で、藍と香純は完璧すぎる要の姿を口をあんぐりしながら見上げていた。
「うぅん…残念だなぁ…」
「はひぃっ!?」
私何かしたっ?
慌てる加奈子に要が微笑む。
「僕が副社長だと知ったときの君のおもしろい声が聞きたかったんだけどなぁ…。どう?知ったとき驚いた?」
ニヤリと笑った要に加奈子の顔が紅らむ。
「そっそりゃあっもぉっ…」
藍はそんな要をみて、少し違和感を持った。
副社長は加奈子に気があるのだろうか…
いやいやまさか…あの関根副社長が加奈子なんかに気があるわけがない…。
とすると…逆にこんな気をもたせるようなことをして、なんて女泣かせなんだろう。
「副社長、ミーティング始まります。」
「あぁ分かった。」
あぁ…
やっぱり、横顔が素敵…
「じゃあ、またね、田部さん。」
“ またね ”
そんな言葉にドギマギしながら
加奈子は急いで深々と頭を下げる。
が────
「きゃぁあああああっ」