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近くて甘い

第11章 愛の鎖

「きゃぁぁああっ」


悲鳴を上げる真希。


光瑠は椅子から真希の身体を持ち上げて浮かせると、スルリと滑り込むように座って真希を自分の片膝に乗せた。


「ひっ、光瑠さんっ…!?!?」

「──すごい悲鳴だな…幽霊でも見えたか」


顔だけ振り向いて目を見開く真希の腰をギュッと抱き抱えながら、光瑠はニヤリと笑った。


「んもぉ!!心臓止まるかと思ったじゃないですかぁっ!!」


胸に手を当てて落ち着く真希を見て、悪かったなと言葉を返して頬にキスをした。


ムッとした顔を見せる真希。



久々だ…

愛しさが込み上げて、血がたぎる…。

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