近くて甘い
第11章 愛の鎖
パラパラと何度も真希の黒い髪が耳から落ちて、その度に真希はそれを耳にかけ直す。
光瑠は片手で真希の腰を掴んだまま、ゆっくりその髪をすくって背中の方へ流した。
「あっ…すみません、ありがとうございます」
チラッと振り返った真希を無言で見つめる。
そんな光瑠を気にすることなく真希は再び問題に取り掛かった。
露になったうなじ…
少し前に自分が付けたキスマークは…
ない…───
跡形もなく消えているのを見て、焦燥感を覚えた。
ゆっくりと真希の首もとに唇を当てる…
するとピクッと真希の身体が動いたのが分かった。
「光瑠さん…?」
「なんだ」
困惑した顔で見つめてくる真希を光瑠は無表情で見つめ返した。
「あ……いや…何でもないです…」
唇が当たったのは気のせいだと思った様子で真希は勉強を再開した。
光瑠は片手で真希の腰を掴んだまま、ゆっくりその髪をすくって背中の方へ流した。
「あっ…すみません、ありがとうございます」
チラッと振り返った真希を無言で見つめる。
そんな光瑠を気にすることなく真希は再び問題に取り掛かった。
露になったうなじ…
少し前に自分が付けたキスマークは…
ない…───
跡形もなく消えているのを見て、焦燥感を覚えた。
ゆっくりと真希の首もとに唇を当てる…
するとピクッと真希の身体が動いたのが分かった。
「光瑠さん…?」
「なんだ」
困惑した顔で見つめてくる真希を光瑠は無表情で見つめ返した。
「あ……いや…何でもないです…」
唇が当たったのは気のせいだと思った様子で真希は勉強を再開した。