テキストサイズ

近くて甘い

第11章 愛の鎖

その瞳から涙が落ちる。



「私っ……もっとっ…」



もっと……?




「もっと…

光瑠さんに……っ




抱き締めて欲しい…っ」



「……っ」




「……キスもっ…もっとっ…してくれなきゃ…っ

嫌ですっ…」




拒むどころか逆に欲するような真希の言葉────


光瑠は目を見開くと、
真希の中でグッとそれが張ったのを感じた。


あっけなく
残りわずかな理性が
消え去る──




「お前は俺を煽るのが趣味か…っ」

「はぁっ…んっ…!きゃあっ」


突然真希から身体を離した光瑠は椅子に座って、真希をこちらに向かせて自身に跨がらせる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ