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近くて甘い

第1章 学校に行かせてっ!

「あぁっ!腹が立つ!
さっさと行けっ!」


何それ!
さっきから行け行けって言いながら引き留めてるのは光瑠さんなのに!


「行きますよ!光瑠さんのせいで遅刻しちゃう!」


私は光瑠さんから顔をそらすと、愛花ちゃんの方を向いた。


「いってきますっ!!」


ふんっとドアの方を見て
少し怒りながらそう私が言うと、周りのメイドさんたちがいってらっしゃいませ、と声を掛けてくれた。



もう光瑠さんなんか知らないっ!


私は光瑠さんの顔を見ず、愛花ちゃんと二人、屋敷を出た。

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