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近くて甘い

第13章 ヘタレの称号と神の恵み

そうやって言われると否定したくなるのは何故なのか。


「やっぱ暇じゃねぇーわ。めちゃくちゃ忙しいんだった。」


つれなく返した浩平に梨子が唇を尖らせた。


「つまんなー。じゃあ亮もいいや。」


「えっ?ちょっ、なになにそれめっちゃひどくね?俺お前の彼氏だよね?」


慌てて涙目になる亮がおもしろくて浩平は思わずプッと笑った。



「だって、浩平来ないなら、私・真希・愛花ちゃんであんたハーレムになっちゃうし。あ、まぁ、真希の弟いるけどまだ小学───」


「やっぱ予定ねぇわっ!!!!!」



強く叫んだ浩平に、梨子と亮が目を丸くした。


藤木が用があるって言ってたのこれかよっ…!


行くに決まってんだろうがっ!!


「何よ急に…」


怪しむ梨子に、ウッと浩平は息を飲む。


「いやっ、そういえば用事なくなったの忘れてたんだよ。あと、俺いかないと亮がお前と過ごせないのかわいそうだなっ…て。」

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