近くて甘い
第14章 お願いの仕方 ~光瑠~
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部屋の洗面所で、私は最後のチェックをしていた。
多分これで忘れ物はないよね?
よし!と小さく声を出して荷物の方に行くと、帰ってきた光瑠さんが、入り口のところで私に背を向けながら、ぼんやりお酒を注いでいた。
仕事が忙しくて4日顔を見れないとか普通の事だから、慣れてはいるけど、離れるとちょっと違うように感じるかも…
ちょこちょこ歩いて、光瑠さんの側に近付く。
寂しくないけど…
寂しい…
よく分からない感情を抱きながら、私は後ろから光瑠さんにギュッと抱き付いた。
「…!?なんだっ…どうしたっ」
びっくりしたように身体を捻らす光瑠さんをジッと見つめる。
「隼人…どうでした?」
「え?あ、あぁっ…もう寝た。」
何故か目を泳がせた光瑠さんを不思議に思いながら、私は抱き付く力を少し強めてお礼を言った。
光瑠さんから心地よい香りがする。
洗濯は一緒にしてもらってるから私と同じ洗剤のはずなのに、違う香り。
何かつけてるのか聞いたことあったけど、つけてないらしいし、
これは“光瑠さんの”匂いなんだろうな…
部屋の洗面所で、私は最後のチェックをしていた。
多分これで忘れ物はないよね?
よし!と小さく声を出して荷物の方に行くと、帰ってきた光瑠さんが、入り口のところで私に背を向けながら、ぼんやりお酒を注いでいた。
仕事が忙しくて4日顔を見れないとか普通の事だから、慣れてはいるけど、離れるとちょっと違うように感じるかも…
ちょこちょこ歩いて、光瑠さんの側に近付く。
寂しくないけど…
寂しい…
よく分からない感情を抱きながら、私は後ろから光瑠さんにギュッと抱き付いた。
「…!?なんだっ…どうしたっ」
びっくりしたように身体を捻らす光瑠さんをジッと見つめる。
「隼人…どうでした?」
「え?あ、あぁっ…もう寝た。」
何故か目を泳がせた光瑠さんを不思議に思いながら、私は抱き付く力を少し強めてお礼を言った。
光瑠さんから心地よい香りがする。
洗濯は一緒にしてもらってるから私と同じ洗剤のはずなのに、違う香り。
何かつけてるのか聞いたことあったけど、つけてないらしいし、
これは“光瑠さんの”匂いなんだろうな…