近くて甘い
第14章 お願いの仕方 ~光瑠~
回した私の手の上に光瑠さんの手が重なる。
「……荷造りは終わったのか」
「はい…大体は。」
「…明日の朝は何時に出る。」
「あーえと、車なので、渋滞に巻き込まれないように朝6時半にって梨子の叔母さんが言ってました」
「………そうか」
光瑠さんはそう呟くと、私の腕をほどいた。
え?どうして?
ちょっと寂しくなって見上げると、振り返った光瑠さんが私をジッと見た。
「………お酒、入れましょうか?」
「いや、いい。」
素っ気なく答えた光瑠さんはグラスを持ったまま、ソファーに向かう。
いつもと違う光瑠さんが、少し寂しくて…
でもやっぱりすごく傍にいたかったから、そのまま光瑠さんについていって、隣に座った。
グラスに口を付けながら、光瑠さんは私を見もしないし触りもしない。
不思議に思いながら、私は光瑠さんの方を向いて、ソファーの上に正座をしながら、グラスを持ってない手前の光瑠さんの腕を掴んだ。
「なんだ…」
「…………なんでもないですけど…」
冷たい…
やっぱりなんかいつもの光瑠さんじゃない。
「……荷造りは終わったのか」
「はい…大体は。」
「…明日の朝は何時に出る。」
「あーえと、車なので、渋滞に巻き込まれないように朝6時半にって梨子の叔母さんが言ってました」
「………そうか」
光瑠さんはそう呟くと、私の腕をほどいた。
え?どうして?
ちょっと寂しくなって見上げると、振り返った光瑠さんが私をジッと見た。
「………お酒、入れましょうか?」
「いや、いい。」
素っ気なく答えた光瑠さんはグラスを持ったまま、ソファーに向かう。
いつもと違う光瑠さんが、少し寂しくて…
でもやっぱりすごく傍にいたかったから、そのまま光瑠さんについていって、隣に座った。
グラスに口を付けながら、光瑠さんは私を見もしないし触りもしない。
不思議に思いながら、私は光瑠さんの方を向いて、ソファーの上に正座をしながら、グラスを持ってない手前の光瑠さんの腕を掴んだ。
「なんだ…」
「…………なんでもないですけど…」
冷たい…
やっぱりなんかいつもの光瑠さんじゃない。