テキストサイズ

近くて甘い

第14章 お願いの仕方 ~光瑠~

身体を近付けて、力いっぱい光瑠さんの腕に抱き着く。


「4日会えないって…いつものことだし…しかも今回は私が行かせてくださいってお願いしたくせに…めちゃくちゃですけど…。
やっぱりちょっと…なんていうか…」


言いたいことがまとまらない。


光瑠さんが何も言ってくれないのも怖い。


けど、幻聴じゃなかったことだけは伝えたい。



「とにかく…あのっ…
光瑠さんに…くっついてたい…というか───きゃっ」





気付いたら、

天井が目に入ってて…


口の中にお酒の香りが一杯に広がっていた。



「何なんだお前はっ…」


そう呟きながら、光瑠さんは私の服を脱がせる。


「あっ…」


「人がせっかく我慢してやっているのにっ…!!!!明日起きれなくても俺は知らんからなっ…!!もう止めようとしても手遅れだっ!!!」


「はぁっ…光瑠さんっ…」


光瑠さんが何か言っているのが分かっても、ボーッとして頭が働かない。


すごい大胆なこと言っちゃった…

でも今日は本当に…光瑠さんに抱いて欲しかったの…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ