近くて甘い
第15章 いざ出発っ!
「ちょっと…光瑠さ──きゃっ」
突然引っ張られた弾みで、持っていた荷物がドスッと下に落ちる。
そんなことにお構いなしで私を強く抱き締めた光瑠さんは息がつまりそうなほど腕の力を強めていった。
「光瑠さんっ…苦しっ…」
「怪我をするな。風邪を引くな。ちゃんと…無事で帰ってこい…」
耳元で囁かれて思わず笑いが溢れる。
ちょっと山に行くだけなのに、大袈裟だ。
「心配しすぎですよ…」
「……うるさいっ!いいから気を付けろと言っているんだ!黙って従えっ…」
「ふふっ、はい。
光瑠さんも…お酒たくさん飲んじゃダメですよ?
今日は水曜日だから休肝日だって忘れないように。」
身体を離して見上げると無表情のまま光瑠さんが見下ろしてきた。
「知らん。呑みたくなったら呑む。」
「またそんなこと言って!ダメですよ!約束したじゃないですか!水曜日は呑まないって…」
「なら…」
再び抱き締められて少しだけドキッとした。
「……俺を監視してるべきだろうがっ…」
突然引っ張られた弾みで、持っていた荷物がドスッと下に落ちる。
そんなことにお構いなしで私を強く抱き締めた光瑠さんは息がつまりそうなほど腕の力を強めていった。
「光瑠さんっ…苦しっ…」
「怪我をするな。風邪を引くな。ちゃんと…無事で帰ってこい…」
耳元で囁かれて思わず笑いが溢れる。
ちょっと山に行くだけなのに、大袈裟だ。
「心配しすぎですよ…」
「……うるさいっ!いいから気を付けろと言っているんだ!黙って従えっ…」
「ふふっ、はい。
光瑠さんも…お酒たくさん飲んじゃダメですよ?
今日は水曜日だから休肝日だって忘れないように。」
身体を離して見上げると無表情のまま光瑠さんが見下ろしてきた。
「知らん。呑みたくなったら呑む。」
「またそんなこと言って!ダメですよ!約束したじゃないですか!水曜日は呑まないって…」
「なら…」
再び抱き締められて少しだけドキッとした。
「……俺を監視してるべきだろうがっ…」