近くて甘い
第15章 いざ出発っ!
そう弱く言って、私の肩に顔を埋めたまま光瑠さんは顔を上げなくなった。
あぁ…
もうすごく…
「かわいい…」
「あぁ?」
ようやく顔を上げた光瑠さんは眉毛までつり上げた。
「……光瑠さんって本当にかわいいですね」
「調子に乗るなっ!!」
大きな声で怒鳴られて、周りにいた人たちも耳を塞いだ。
「もぉ…そんなに大声出さなくてもいいじゃないですかっ」
呆れていると、隼人が私の服の裾を引っ張った。
「ねーお姉ちゃん早くいこーよー」
あ、そうだった。
このままじゃ、待ち合わせに遅刻しちゃう…
「そうだっ!早く行けっ!!」
「は?」
散々引き留めておいて、そうやって突然突き放したり…
本当に訳が分からない…。
「いってきます…」
「では、すみませんが失礼します。」
「いってきまーす!」
私、愛花ちゃん、隼人がそれぞれあいさつするとメイドさんたちが頭を下げて見送ってくれた。
何だか1人、空気が違うけどまぁよしとして、私たちは有川邸を出発したのだった。
あぁ…
もうすごく…
「かわいい…」
「あぁ?」
ようやく顔を上げた光瑠さんは眉毛までつり上げた。
「……光瑠さんって本当にかわいいですね」
「調子に乗るなっ!!」
大きな声で怒鳴られて、周りにいた人たちも耳を塞いだ。
「もぉ…そんなに大声出さなくてもいいじゃないですかっ」
呆れていると、隼人が私の服の裾を引っ張った。
「ねーお姉ちゃん早くいこーよー」
あ、そうだった。
このままじゃ、待ち合わせに遅刻しちゃう…
「そうだっ!早く行けっ!!」
「は?」
散々引き留めておいて、そうやって突然突き放したり…
本当に訳が分からない…。
「いってきます…」
「では、すみませんが失礼します。」
「いってきまーす!」
私、愛花ちゃん、隼人がそれぞれあいさつするとメイドさんたちが頭を下げて見送ってくれた。
何だか1人、空気が違うけどまぁよしとして、私たちは有川邸を出発したのだった。