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近くて甘い

第16章 サプライズッ!

真希も、愛花も


待ち合わせ場所に来た車の扉が開いたとき、身を固まらせた。


「まっきーおっはよー!」


「よっ、よう…」


陽気な亮と

素っ気なく見せている浩平がいたからだ。


「りょっ亮くんと吉岡くんっ…何でここに…」


真希の額に冷や汗が流れる。


しかし、愛花はそんなもんじゃない…


背筋が……凍り付いたのだ。


「なんか亮、私にサッカー部のオフ言い間違えてたみたいでさー」


「だーかーらー!俺ちゃんと言ったし!梨子がきき間違えてたんだって。」



これは…


確実に…ご主人様に殺されるっ…


愛花は涙が出そうだった。


真希も慌ててはいるが、やはり愛花ほどではない。


つまり、愛花ほどこの状況がヤバイことに気付いていないのだ。

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