テキストサイズ

近くて甘い

第16章 サプライズッ!

━━━━━━━━…


車に揺られながら、

私は
色々な言い訳を考えていた。


もちろん、光瑠さんに対しての。


でも、待ち合わせ場所に来るまで、亮くんと吉岡くんが来るのは知らなかった訳だし…


これは不可抗力だから…



────────男かっ!!!!


うっ…


光瑠さんの低い声が頭の中で響く。


やっぱり、


わざわざ言う必要ないか。


言わなきゃバレないし、そうすれば、余計な心配をさせたりめんどくさいことにもならないだろう…。


「藤木…?」


「っ…んっ…何?」


「いやっ…なんか固まったまますげぇ顔してたから…もしかして車酔いした?」


すげぇ顔って…


私そんなひどい顔してたのかな…


「あははは、大丈夫だよ!ちょっと考え事をね…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ